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Javaにおける変数の宣言方法について
まず、Javaで変数を宣言する方法は以下です。
型 変数名;
データの型と、名前をセットで宣言する形です。
また、処理の区切りとして、各行の最後には「;」セミコロンをつけます。
プログラムで例を書くとこんな感じです。
int a;
とはいえ、これだけ見てもあまりしっくりこないと思いますので、
サンプルは後ほどご紹介します!
まずはこうやって書くんだなということで眺めておいてください。
もしこれから学習を始めるなどで、
変数や型といったワードがまだ理解できていない人は、
プログラムの基礎的な文法について別途説明をしていますので、
以下にある記事をあわせて読んでみてください!
Javaで使える基本型の種類|プリミティブ型とは?
次に、Javaで使うことのできる基本の型について説明します。
Javaで使える基本のデータ型のことを、プリミティブ型と呼びます。
基本型、基本データ型とも呼ばれます。
Javaに標準で用意されている型としては、他にもあるのですが、
それらの実体は、結局このプリミティブ型の組合せで作られたクラスになります。
つまり、ここにある以外の型については、分解して最後まで見ていくと、
結局プリミティブ型の組合せで書かれたプログラムに行きつくというわけです。
ということで、Javaのベースとなるプリミティブ型を一覧に整理してみました。
型 | 説明 | 値 |
---|---|---|
byte | 8bit整数 | -128~127 |
short | 16bit整数 | -32768~32767 |
int | 32bit整数 | -2147483648~2147483647 |
long | 64bit整数 | -9223372036854775808~9223372036854775807 |
float | 32bit浮動小数点数 | ±3.40282347E+38~1.40239846E-45 |
double | 64bit浮動小数点数 | ±1.79769313486231570E+308~±4.94065645841246544E-324 |
char | 16bit文字 | \u0000~\uffff(Unicode文字列) |
boolean | 真偽値 | true、falseのいずれか |
byte、short、int、long、floar、doubleは数値を扱う為の変数です。
charは文字を扱う為の変数です。
そして、booleanは真偽値と呼ばれる
プログラム独自の考え方に基づいた値を扱う変数です。
プログラムで何かの判定をする際、正しい時は「true」
誤っている時は「false」という固定の値を使います。
float、doubleは、浮動小数点数と呼ばれる値を入れますが、
小数を使う計算があれば使う、というぐらいで覚えておいてください。
また、bit(ビット)とは、パソコンで扱うデータ(情報量)の単位です。
扱えるデータの量が少ないほど、パソコンへの負荷は減ります。
ただし、大きな桁数の計算には使えません。
そこまで使い分けが必要になる場面はなかなか出てこないので、
今はあまり深く考えずに、整数はint、小数はdoubleを使いましょう。
変数の初期化をする方法と必要性|nullとは?
ここまで、変数の宣言と型についてお話をしてきましたが、
変数宣言時の注意点として、初期化についての説明をします。
プログラムを書く時には、まず計算式に使う部品を用意する為に、
変数の宣言をすることが多いです。
しかし、変数の宣言をして、そのまますぐに
計算式などに使うと問題が出る場合があります。
なぜなら、変数に値が入っていないからです。
例えば、「a」という変数をint型で宣言したとして、
その後すぐに計算式で「a」を使うとどうでしょう?
変数「a」の中は空っぽの状態なので、数字と同じように扱うことができません。
なので、変数を宣言した後は、初期化をしておく必要があります。
変数における初期化とは、最初の値をセットしておくことです。
変数の初期化の方法は簡単です。宣言時にイコールで値を入れるだけです。
型 変数名 = 値;
プログラムで例を書くとこんな感じです。
int a = 1;
または、2行に分けて、宣言した後で値を入れても良いです。
型 変数名;
変数名 = 値;
プログラムで例を書くとこんな感じです。
int a;
a = 1;
書き方だけではイメージがつきにくいので、
使い方など詳細は、次のサンプルで改めて確認していきましょう。
変数を宣言し、計算などで使う時は、
変数が初期化されているか確認するようにしましょう!
また、変数の中身が空っぽの状態を「null」(ヌル)と呼びます。
nullという値ではなく、値が入っていない状態です。
Javaのプログラムを扱う際には必ず出てくるワードなので
あわせて覚えておきましょう!
変数宣言の書き方サンプル
ここまでのお話の内容を、サンプルとして、
改めてプログラムで書いてみました!
先ほど説明した公式や型の種類と見比べてみてください。
// 整数aを宣言
int a;
// aを初期化
a = 0;
// 整数bを宣言して初期化
int b = 1;
// float型に変数を入れる時は後ろに「f」をつける
float c = 1.1f;
// double型は後ろに何もつける必要なし
double d = 1.1;
// char型に代入する値は「'」(シングルクォーテーション)で囲む
char e = '1';
// その他の型の宣言
byte f = 1;
short g = 1;
long h = 1;
boolean i = true;
サンプル内のコメントに書いているように、
宣言に使う型によっては、いくつか注意点があります。
まず、float型に変数を代入する時は、Javaにfloat型の値だと認識させるために、
値の後ろに「f」を付加するルールになっています。
doubleも同じく小数を扱う型ですが、特に何も付加する必要がないです。
charについては、文字と数字を判別する為、
値を「’」(シングルクォーテーション)で囲んで代入するルールになっています。
booleanについては、そのまま「true」または「false」を入れるだけでOKです。
変数に値を入れてコンソールに出力するプログラムのサンプル
では、ここまでのお話を踏まえて、
変数宣言を使ったプログラムを書いて実際に実行してみましょう!
ところでこのタイトル、一目見て何をするか理解できたでしょうか?
もし理解できたのであればあなたのレベルは確実に上がっています!
理解できなかった人は、少し前の記事まで戻って読み返してみてください!
では、以下の手順で、プログラムを作成してみます!
① プロジェクト「sample」を新規作成する。
② srcフォルダにクラス「OutputSample」を新規作成する。
③ 「OutputSample.java」にプログラムを書く。
作成したプログラムは以下です。
package sample;
public class OutputSample {
public static void main(String[] args) {
// 変数を宣言する
int a;
// 変数に値を入れる
a = 100;
// コンソールに出力する
System.out.println(a);
}
}
実行結果は以下です。
変数aに入れた値「100」がそのまま結果としてコンソールに出力されます。
100
ここで、プログラムの内容について、いくつか補足します。
まず、1行目にある以下のコードについては、
OutputSampleクラスの入っている場所を示しています。
パッケージと呼ばれるものですが、今はそういうものだと思っておいてください。
package sample;
次に、コンソールに値を出力する方法として以下のメソッドを使っています。
System.out.println(出力する値);
詳細としては、Systemクラスの持つ、outというフィールドの
printlnというメソッドを使うことでコンソールに指定した値を出力しています。
こちらも、文法を理解してくると意味がわかってきますので、
まずは、出力する時はこういった書き方をするんだ
ということで覚えておいてください。
まとめ
Javaにおける変数について、以下説明しました。
・変数の宣言方法
・プリミティブ型の種類
・変数の初期化
・nullについて
これらを踏まえたサンプルプログラムも記載しましたが、
自分で書けるようになることが大切なので、
変数について理解を深める為にも、
サンプルプログラムの中で宣言した変数の型を変えてみるなど、
内容を書き換えていろいろ試してみましょう!
次回は、演算子についてお話をします!